横浜市営地下鉄グリーンラインは、中山と日吉を結ぶ13.0km・10駅の路線です。横浜市が半世紀をかけて育てた港北ニュータウンを東西に貫く「背骨」として2008年に開業し、沿線は緑区・都筑区・港北区の3区にまたがります。計画的につくられた街だからこそ、住まいの構成も、そこで起きている世代交代も、他の沿線とは少し違います。開発の歴史と国勢調査のデータから整理しました。
港北ニュータウンとグリーンラインの歴史——市がつくった「計画都市」
話は1965年(昭和40年)にさかのぼります。横浜市は都心部強化・港北ニュータウン建設・金沢地先埋立・地下鉄建設・高速道路・ベイブリッジの「横浜市六大事業」を発表し、当時まだ谷戸と畑の広がっていた港北区北部の丘陵約2,530haを、乱開発から守りながら計画的に市街化する構想を掲げました。基本理念は「乱開発の防止」「都市農業の確立」「住民参加のまちづくり」「多機能複合的なまちづくり」。1974年に土地区画整理事業(施行者は住宅・都市整備公団=現UR、約1,341ha)が動き出し、1983年に第二地区(南部)、1990年に第一地区(北部)が街びらき、1994年には港北区・緑区の区域を再編して都筑区が誕生しました。
港北ニュータウンの街並みをつくっているのが「グリーンマトリックスシステム」です。谷戸の斜面樹林や古い社寺林を残し、それらを緑道でつないで公園と一体化させた総面積約90haの緑のネットワークで、歩行者は車道と分けられた緑道だけで街を歩き通せます。電線の地中化、戸建て街区と集合住宅の配置、センター北・センター南の2つのタウンセンター——「鉄道会社が街をつくった」田園都市線・東横線に対して、こちらは市と公団が理念から設計した街です。
その街の背骨として計画されたのが地下鉄4号線でした。1985年の運輸政策審議会答申に位置づけられ、2001年に着工、2006年に丘陵地を走ることから「グリーンライン」の愛称が決まり、2008年3月30日に中山〜日吉間が開業しました。車上一次鉄輪式リニアモーターを使った小型の地下鉄で、全駅にホームドアを備えたワンマン運転。中山から川和町へ登る区間には58‰の急勾配と、リニア式地下鉄として初めての地上区間(約2.4km)があります。利用者の増加を受け、2022年9月からは6両編成の運行が始まりました。
- 1965年 横浜市六大事業を発表。港北ニュータウン建設が柱のひとつに
- 1974年 土地区画整理事業に着手(住宅・都市整備公団)
- 1983年 第二地区(南部)街びらき/1990年 第一地区(北部)街びらき
- 1985年 地下鉄4号線が運輸政策審議会答申に位置づけられる
- 1993年 ブルーライン新横浜〜あざみ野開業、センター北・センター南駅開業
- 1994年 都筑区誕生
- 2001年 グリーンライン着工/2006年 愛称決定
- 2008年3月30日 中山〜日吉 開業
- 2022年 6両編成の運行開始
※ 日吉〜鶴見方面などへの延伸(横浜環状鉄道構想)は長年の構想段階にあり、事業化の時期は決まっていません。
街の年齢と、これから始まる世代交代
グリーンライン沿線には、年代のはっきり違う2種類の住宅地が並んでいます。ひとつは1983年以降に入居が始まった港北ニュータウン(川和町〜東山田)。初期に入居したご家族は40年を経て、当時30〜40代だった方が70〜80代になり、住み替えや施設入居にともなう生前整理、大きな戸建てを次の世代へ引き継ぐ相談が増え始めた段階です。区画整理で整った街区と緑道の街は、車の寄せやすさ・搬出ルートの面では作業しやすい住宅地でもあります。
もうひとつは、ニュータウンの外側にある中山・高田・日吉本町の古くからの住宅地です。こちらは戦後〜高度成長期に丘陵を宅地化した街で、坂と階段、狭い道の上にある戸建ての遺品整理が中心になります。同じ路線でも駅ごとに「街の年齢」が違うことが、段取りの違いにつながります。
沿線3区の住まいの構成データ
| 区 | 一戸建て | 長屋建(連棟) | 共同住宅 | うち11階建以上 | 持ち家 | 民営の借家 | 公営・UR・公社の借家 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 緑区(中山) | 34.5% | 1.1% | 63.1% | 5.0% | 58.1% | 29.3% | 8.6% |
| 都筑区(川和町〜東山田) | 30.3% | 5.3% | 63.2% | 9.2% | 57.1% | 31.8% | 5.6% |
| 港北区(高田〜日吉) | 28.4% | 0.8% | 69.5% | 4.7% | 50.2% | 43.7% | 1.5% |
| (参考)横浜市全体 | 37.0% | 1.1% | 61.8% | 8.1% | 58.6% | 31.9% | 5.2% |
出典:令和2年国勢調査 小地域集計(総務省統計局)第7-1表・第8-1表の区計。割合は「住宅に住む一般世帯」を分母として当社が算出。「長屋建」は壁を共有して連なる連棟住宅(テラスハウス・タウンハウス)。「うち11階建以上」は共同住宅のうち建物全体が11階建以上のものの割合。「団地」は統計上の区分がないため、公営・UR・公社の借家を目安としています。
目を引くのは都筑区の「長屋建」5.3%です。横浜市全体の1.1%に対して約5倍で、港北ニュータウンで計画的に供給されたタウンハウス・テラスハウスがそのまま数字に表れています。都筑区はまた、持ち家57.1%と一戸建て30.3%に加えて11階建以上の共同住宅も9.2%あり、戸建て・連棟住宅・中層の団地・駅前の高層マンションが街区ごとに配置された「設計された多様性」が特徴です。緑区は一戸建て34.5%・公営UR8.6%で戸建てと団地の街、港北区は民営借家43.7%と賃貸の多い都市型、と3区の顔がはっきり分かれます。
当社の作業でいえば、都筑区のタウンハウスは「隣戸と壁を共有するため搬出時の音と共用通路への配慮」、ニュータウンの戸建ては「40年分の家財量の見極め」、高層マンションは「管理組合への届出と時間帯調整」、緑区・港北区の丘の住宅地は「坂と階段の搬出ルート」が、それぞれの段取りのポイントになります。
駅ごとの特徴——中山から日吉まで10駅
駅名または右端のボタンをクリックすると、その駅・区のご案内ページに移動します。
| 駅 | 区 | 街の特徴と住まいの傾向 | ページを見る |
|---|---|---|---|
| 中山 | 緑区 | JR横浜線との乗換駅。駅前商店街と、戦後に開かれた坂の住宅地。四季の森公園が近い。 | 中山駅周辺 → |
| 川和町 | 都筑区 | 「かわわ」と読む地上駅。谷戸の田園風景と川和富士公園、車両基地。ニュータウンの南端で古い集落と新しい住宅が隣り合う。 | 都筑区 → |
| 都筑ふれあいの丘 | 都筑区 | 1983年街びらきの第二地区。緑道沿いに戸建て街区とタウンハウスが並ぶ、ニュータウンらしい住宅地。 | 都筑区 → |
| センター南 | 都筑区 | ブルーライン乗換。区役所と商業施設が集まるタウンセンター。駅前は高層マンション、少し離れると戸建て街区。 | センター南駅周辺 → |
| センター北 | 都筑区 | ブルーライン乗換。商業施設と横浜市歴史博物館・大塚歳勝土遺跡公園。駅前高層と周辺の中層・戸建てが組み合わさる。 | センター北駅周辺 → |
| 北山田 | 都筑区 | 「やまた」と読む。1990年街びらきの第一地区。整然とした戸建て街区と横浜国際プール。 | 東山田・北山田 → |
| 東山田 | 都筑区 | ニュータウンの東端。住宅街区と工業・流通の事業所が隣り合い、事務所・倉庫の整理のご相談も。 | 東山田・北山田 → |
| 高田 | 港北区 | 「たかた」が正式(通称はタカダ)。ニュータウンの外、丘の上の古い戸建て住宅地と高田天満宮。坂と階段が多い。 | 港北区 → |
| 日吉本町 | 港北区 | 駅前商店街と、日吉の丘に続く戸建て住宅地。東横線日吉駅の生活圏で、賃貸も多い。 | 港北区 → |
| 日吉 | 港北区 | 東横線・目黒線・東急新横浜線と接続する終点。慶應義塾日吉キャンパスの街。丘の戸建てと駅前の賃貸。 | 日吉駅周辺 → |
沿線の読めそうで読めない地名——答えはクリック
川和町▼ 読みを見る
かわわちょう——川和富士・川和車両基地も同じ読み。
都筑▼ 読みを見る
つづき——「都築」ではなく「都筑」。かつての都筑郡の名を受け継いだ区名。
北山田・東山田▼ 読みを見る
きたやまた・ひがしやまた——「やまだ」ではなく濁らない「やまた」。
高田▼ 読みを見る
たかた——駅名・町名は濁らない「たかた」。地元では「たかだ」の呼び方も通っています。
茅ケ崎▼ 読みを見る
ちがさき——都筑区の茅ケ崎町・茅ケ崎中央など。湘南の茅ヶ崎市とは別で、ニュータウン内の道路案内では方角違いの「茅ケ崎」が2か所あり、紛らわしいことで知られます。
沿線でこのようなご相談に対応します
- 港北ニュータウンの実家(戸建て・タウンハウス)を、施設入居・住み替えを機に生前整理したい
- 遠方に住んでいて、都筑区・港北区の実家の遺品整理に立ち会えない
- センター南・センター北の高層マンション。管理組合への届出やエレベーター予約も任せたい
- 中山・高田の丘の上の戸建て。坂と階段の多い場所からの搬出
- 東山田の事業所・倉庫の残置物、日吉本町の賃貸退去の残置物整理(管理会社様からのご依頼も)
- 団地(UR・公社)のエレベーターのない上階からの搬出
沿線で大切にしていること
ノース・ポールは、貴重品・重要書類を一点ずつ確認しながら整理を進め、作業前後を写真でご報告する会社です。ご本人・ご家族のご事情やご希望を確かめながら、残すもの、手放すものを一緒に整理します。代表は医師として長年さまざまなご家庭に関わってきました。その経験を、それぞれのご事情を決めつけず、確認しながら誠実に仕事を進める姿勢に生かしています。当社の考え方は当社の強みを、実際の作業は作業事例をご覧ください。
再販売・再利用が可能な物品については、古物商許可(神奈川県公安委員会 第451930009888号)を取得した当社が個別に確認のうえ、買取またはリユースの対象となる場合があります。
料金の目安
| 間取り | 料金目安 |
|---|---|
| 1R・1K | 48,000円〜 |
| 1DK | 68,000円〜 |
| 1LDK | 100,000円〜 |
| 2DK | 130,000円〜 |
| 2LDK | 160,000円〜 |
| 3DK | 180,000円〜 |
| 3LDK | 240,000円〜 |
| 4LDK | 300,000円〜 |
| 戸建て・5LDK以上・大量家財 | 個別見積 |
※ 上記は目安です。料金は間取りだけでなく、家財の量・搬出条件(階段・道幅・エレベーター・荷捌き場所)・作業内容によって変わります。必ず現地確認のうえ、書面でお見積りします。
料金の考え方は料金案内を、ご依頼までの手順はご相談の流れをご覧ください。沿線各区のご案内は緑区・都筑区・港北区、他の沿線は田園都市線・東横線の沿線ガイド、一覧は対応エリアをご覧ください。
横浜を南北に縦断する地下鉄の沿線はブルーライン沿線ガイドをご覧ください。
グリーンライン沿線の遺品整理・生前整理のご相談
無料お見積り・写真相談OK/受付時間 10:00〜18:00
お電話 045-345-6733
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このページの監修: 株式会社ノース・ポール(医師が経営する遺品整理・生前整理の会社/有資格スタッフが対応)。歴史の記述は横浜市「港北ニュータウン 現況とまちづくりの方針」、横浜市交通局の公開資料などに基づいています。
