横浜市営地下鉄ブルーラインは、あざみ野から湘南台まで40.4km・32駅。横浜市を北の青葉区から南の泉区まで縦にまるごと貫く、全国の地下鉄でも屈指の長さの路線です。32駅のうち31駅が横浜市内にあり、当社が日々うかがう10の区を結んでいます。1972年の開業から半世紀、駅ごとにまったく違う街の成り立ちと、いまの住まい事情を、歴史と国勢調査のデータから整理しました。
ブルーラインの歴史——27年かけて横浜をつないだ市営地下鉄
ブルーラインの原点は、1965年の「横浜市六大事業」です。都心部強化・港北ニュータウン・金沢地先埋立・高速道路・ベイブリッジと並んで「高速鉄道(地下鉄)建設」が掲げられ、市の南北を結ぶ幹線として計画されました。最初に開業したのは1972年12月、伊勢佐木長者町〜上大岡間。旧市街の関内側から南の上大岡へ、というのが出発点でした。
そこから路線は南北に少しずつ伸びていきます。1976年に横浜駅と上永谷へ、1985年に新横浜と舞岡へ、1987年に戸塚へ、1993年に新横浜〜あざみ野が開業して港北ニュータウンと田園都市線につながり、1999年に戸塚〜湘南台で全通。27年がかりで一本の路線になりました。関内を境に、南側が1号線(湘南台〜関内 19.7km・17駅)、北側が3号線(関内〜あざみ野 20.7km・16駅)という区分は今も残っています。地下鉄とはいえ、上永谷駅の前後や新羽・北新横浜周辺、湘南台〜立場間では地上に顔を出し、車両基地は上永谷と新羽の2か所にあります。
- 1965年 横浜市六大事業に「高速鉄道(地下鉄)建設」
- 1972年12月16日 伊勢佐木長者町〜上大岡 開業
- 1976年9月4日 横浜〜伊勢佐木長者町、上大岡〜上永谷 開業
- 1985年3月14日 横浜〜新横浜、上永谷〜舞岡 開業
- 1987年5月24日 舞岡〜戸塚 開業
- 1993年3月18日 新横浜〜あざみ野 開業(港北ニュータウン・田園都市線と接続)
- 1999年8月29日 戸塚〜湘南台 開業、全線開通
- 2006年 愛称「ブルーライン」決定/2007年 ワンマン運転開始/2015年 快速運転開始
- 2019年〜 あざみ野〜新百合ヶ丘(約6.5km・新駅3)の延伸を横浜市・川崎市が合意。2030年開業を目標に計画が進められてきたが、建設費の高騰などで時期は流動的
三つの顔を持つ沿線と、世代交代の地図
32駅を北から南へたどると、街の性格がはっきり三つに分かれます。
- 北部(あざみ野〜新横浜)——1993年開業。港北ニュータウンの計画住宅地と、新横浜の再開発。1980〜90年代に入居した世代がいま70代に入り、住み替え・施設入居前の生前整理が増え始めています。
- 中央部(岸根公園〜上大岡)——横浜駅・関内という旧市街の中心と、その周りの古い住宅地。戦前からの街と、近年の超高層マンションが同居し、賃貸退去の残置物整理と、高層マンションの段取りが多い区間です。
- 南部(港南中央〜下飯田)——1970〜90年代に開業した区間。上永谷・下永谷・舞岡・泉区は高度成長期に丘陵を開いた戸建て住宅地と団地の街で、築40〜50年の実家の遺品整理がもっとも多いエリアです。
同じ一本の路線でも、駅を10分乗るごとに「街の年齢」が変わる。それがブルーラインの特徴です。国勢調査(令和2年)の区別データで確かめてみましょう。
沿線10区の住まいの構成データ
| 区(主な駅) | 一戸建て | 共同住宅 | うち11階建以上 | 持ち家 | 民営の借家 | 公営・UR・公社の借家 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 青葉区(あざみ野) | 39.7% | 57.7% | 2.4% | 61.3% | 32.7% | 2.0% |
| 都筑区(中川〜仲町台) | 30.3% | 63.2% | 9.2% | 57.1% | 31.8% | 5.6% |
| 港北区(新羽〜新横浜) | 28.4% | 69.5% | 4.7% | 50.2% | 43.7% | 1.5% |
| 神奈川区(岸根公園〜三ツ沢下町) | 27.1% | 70.3% | 10.8% | 48.1% | 40.7% | 5.1% |
| 西区(横浜・高島町) | 21.6% | 76.1% | 24.2% | 50.1% | 42.8% | 0.9% |
| 中区(桜木町〜伊勢佐木長者町) | 22.5% | 75.6% | 25.4% | 47.9% | 40.9% | 5.7% |
| 南区(阪東橋〜弘明寺) | 34.8% | 63.2% | 9.9% | 54.9% | 37.4% | 3.6% |
| 港南区(上大岡〜下永谷) | 41.9% | 56.1% | 4.4% | 67.1% | 22.5% | 6.5% |
| 戸塚区(舞岡・戸塚) | 40.7% | 57.1% | 7.8% | 67.4% | 23.3% | 5.5% |
| 泉区(踊場〜下飯田) | 56.5% | 41.1% | 3.8% | 67.7% | 24.4% | 5.6% |
| (参考)横浜市全体 | 37.0% | 61.8% | 8.1% | 58.6% | 31.9% | 5.2% |
出典:令和2年国勢調査 小地域集計(総務省統計局)第7-1表・第8-1表の区計。割合は「住宅に住む一般世帯」を分母として当社が算出。「うち11階建以上」は共同住宅のうち建物全体が11階建以上のものの割合。「団地」は統計上の区分がないため、公営・UR・公社の借家を目安としています。
数字は、上で見た三つの顔をそのまま裏づけています。泉区は一戸建てが56.5%と横浜市全体(37.0%)を大きく上回り、港南区・戸塚区・泉区は持ち家が67%を超えます。南部は「自分の家に長く住んでいる世帯」の街であり、遺品整理・生前整理の相談がいちばん多く生まれる区間です。対照的に中区・西区は4世帯に1世帯が11階建以上の建物に住み、民営借家も4割超。同じ路線の両端で、住まいの姿がここまで違います。北部の青葉区は一戸建て39.7%・持ち家61.3%で、田園都市線沿線の性格が出ています。
当社の作業でいえば、南部の戸建て・団地は「坂と階段の搬出ルートと、40〜50年分の家財量の見極め」、中央部の高層マンションは「管理組合への届出・エレベーター予約・荷捌き場所の調整」、駅前の賃貸は「退去期日から逆算した残置物整理」が、それぞれ段取りの要になります。
駅ごとの特徴——あざみ野から湘南台まで32駅
駅名または右端のボタンをクリックすると、その駅・区のご案内ページに移動します。
| 駅 | 区 | 街の特徴と住まいの傾向 | ページを見る |
|---|---|---|---|
| あざみ野 | 青葉区 | 田園都市線との乗換駅で北の起点。丘の上の戸建て住宅地。新百合ヶ丘方面への延伸計画の起点。 | 青葉区 → |
| 中川 | 都筑区 | 港北ニュータウン北端の住宅地。緑道と戸建て街区、駅前に中層マンション。 | 都筑区 → |
| センター北 | 都筑区 | グリーンライン乗換。商業施設と歴史博物館。駅前高層と周辺の戸建て・タウンハウス。 | センター北駅周辺 → |
| センター南 | 都筑区 | グリーンライン乗換。区役所と商業のタウンセンター。高層マンションと戸建て街区。 | センター南駅周辺 → |
| 仲町台 | 都筑区 | せせらぎ公園と緑道の落ち着いた住宅地。ニュータウン南端、戸建てと中層。 | 都筑区 → |
| 新羽 | 港北区 | 「にっぱ」と読む地上駅。鶴見川沿いの平地に車両基地と工場・倉庫、周辺に住宅。 | 港北区 → |
| 北新横浜 | 港北区 | 新横浜の北隣。工場跡の再開発でマンションと物流施設が増えた区間。 | 港北区 → |
| 新横浜 | 港北区 | 新幹線・JR横浜線・東急新横浜線と接続。オフィス街と高層マンション、丘側の古い住宅地。 | 新横浜駅周辺 → |
| 岸根公園 | 神奈川区 | 「きしね」。県立武道館のある公園の街。坂の上に戦後の戸建て住宅地。 | 神奈川区 → |
| 片倉町 | 神奈川区 | 丘陵の住宅地と団地。狭い坂道の上の戸建てが多く、搬出ルートの見極めが要。 | 神奈川区 → |
| 三ツ沢上町 | 神奈川区 | 「みつざわ」。三ツ沢公園・競技場の街。古い住宅地と団地が混在。 | 神奈川区 → |
| 三ツ沢下町 | 神奈川区 | 横浜駅の北側、坂を下りた住宅地。戸建てと賃貸が半々の生活圏。 | 神奈川区 → |
| 横浜 | 西区 | 横浜の玄関口。西口・きた西口の再開発と高層マンション。区内は11階建以上が4分の1。 | 西区 → |
| 高島町 | 西区 | みなとみらいの入口。かつての貨物駅・工場地帯が高層住宅街に。 | 西区 → |
| 桜木町 | 中区 | JR根岸線接続。野毛の飲食街と、みなとみらい側のタワーマンション。 | 中区 → |
| 関内 | 中区 | 1号線と3号線の境。市役所・官庁街と横浜スタジアム。事務所ビルの整理のご相談も。 | 中区 → |
| 伊勢佐木長者町 | 中区 | 1972年最初の開業区間の駅。伊勢佐木町の商店街と古いマンション、賃貸が多い。 | 中区 → |
| 阪東橋 | 南区 | 横浜橋通商店街の街。下町の木造住宅と中層マンションが密集。 | 南区 → |
| 吉野町 | 南区 | 大岡川沿いの平地。古い商店と住宅、細い路地。車を寄せる場所の確認が要。 | 南区 → |
| 蒔田 | 南区 | 「まいた」。区役所最寄り。平地の商店街から丘の住宅地へ続く。 | 南区 → |
| 弘明寺 | 南区 | 「ぐみょうじ」。横浜最古の寺と門前の商店街。坂の多い古い住宅地。 | 南区 → |
| 上大岡 | 港南区 | 京急乗換、南部最大のターミナル。谷の駅から左右の丘へ住宅地、道の狭い一帯も。 | 上大岡駅周辺 → |
| 港南中央 | 港南区 | 区役所のある街。1970年代の団地と戸建てが多く、世代交代が進む。 | 港南区 → |
| 上永谷 | 港南区 | 地上区間の駅、車両基地が隣接。1976〜85年に終点だった時期に開かれた戸建て住宅地。 | 港南区 → |
| 下永谷 | 港南区 | 環状2号沿いの静かな住宅地。丘の戸建てが中心。 | 港南区 → |
| 舞岡 | 戸塚区 | 「まいおか」。舞岡公園と谷戸の田園が残る。周辺は1980年代の戸建て住宅地。 | 戸塚区 → |
| 戸塚 | 戸塚区 | JR東海道線・横須賀線乗換。駅前再開発の高層と、旧東海道の宿場町、周辺の広い戸建て地域。 | 戸塚区 → |
| 踊場 | 泉区 | 「おどりば」。猫が踊ったという伝説が駅名の由来で、駅の随所に猫の意匠。戸塚との境の住宅地。 | 泉区 → |
| 中田 | 泉区 | 1999年開業の区間。戸建て率が市内トップ級の泉区らしい、庭付き戸建ての住宅地。 | 泉区 → |
| 立場 | 泉区 | 「たてば」。旧道の休憩所に由来する地名。区役所に近く、商業施設と戸建てが広がる。 | 泉区 → |
| 下飯田 | 泉区 | 「しもいいだ」。横浜市内最南端の駅。境川沿いの田園と戸建て住宅地。 | 泉区 → |
| 湘南台 | 藤沢市 | 小田急江ノ島線・相鉄いずみ野線と接続する南の終点。藤沢市のため当社の対応エリア外です。 | エリア外 |
沿線の読めそうで読めない駅名——答えはクリック
新羽▼ 読みを見る
にっぱ——「しんば」ではありません。車両基地のある地上駅。
三ツ沢▼ 読みを見る
みつざわ——「みつさわ」と濁らずに読まれがちですが、正式は「みつざわ」。
蒔田▼ 読みを見る
まいた——「まきた」ではなく「まいた」。南区役所の最寄り駅。
弘明寺▼ 読みを見る
ぐみょうじ——「こうみょうじ」と読まれがち。横浜最古といわれるお寺の名前です。
舞岡▼ 読みを見る
まいおか——谷戸の田園風景が残る舞岡公園の駅。
踊場▼ 読みを見る
おどりば——桑の実を食べた猫たちが踊ったという伝説が由来。駅の床や天井に猫の足跡や踊る猫の意匠があります。
下飯田▼ 読みを見る
しもいいだ——「しもはんだ」ではありません。横浜市内で最も南にある駅。
沿線でこのようなご相談に対応します
- 港南区・戸塚区・泉区の実家(築40〜50年の戸建て・団地)の遺品整理。遠方に住んでいて立ち会えない
- 上永谷・港南中央・片倉町などの団地。エレベーターのない上階からの搬出
- 横浜・桜木町・関内周辺の高層マンション。管理組合への届出やエレベーター予約も任せたい
- 伊勢佐木長者町・阪東橋周辺の賃貸退去にともなう残置物整理(管理会社様・不動産会社様からのご依頼も)
- 港北ニュータウン・あざみ野の戸建てを、住み替えや施設入居を機に生前整理したい
- 関内・新横浜の事務所・店舗の整理、機密書類の処分
沿線で大切にしていること
ノース・ポールは、貴重品・重要書類を一点ずつ確認しながら整理を進め、作業前後を写真でご報告する会社です。ご本人・ご家族のご事情やご希望を確かめながら、残すもの、手放すものを一緒に整理します。代表は医師として長年さまざまなご家庭に関わってきました。その経験を、それぞれのご事情を決めつけず、確認しながら誠実に仕事を進める姿勢に生かしています。当社の考え方は当社の強みを、実際の作業は作業事例をご覧ください。
再販売・再利用が可能な物品については、古物商許可(神奈川県公安委員会 第451930009888号)を取得した当社が個別に確認のうえ、買取またはリユースの対象となる場合があります。
料金の目安
| 間取り | 料金目安 |
|---|---|
| 1R・1K | 48,000円〜 |
| 1DK | 68,000円〜 |
| 1LDK | 100,000円〜 |
| 2DK | 130,000円〜 |
| 2LDK | 160,000円〜 |
| 3DK | 180,000円〜 |
| 3LDK | 240,000円〜 |
| 4LDK | 300,000円〜 |
| 戸建て・5LDK以上・大量家財 | 個別見積 |
※ 上記は目安です。料金は間取りだけでなく、家財の量・搬出条件(階段・道幅・エレベーター・荷捌き場所)・作業内容によって変わります。必ず現地確認のうえ、書面でお見積りします。
料金の考え方は料金案内を、ご依頼までの手順はご相談の流れをご覧ください。沿線各区のご案内は青葉区・都筑区・港北区・神奈川区・西区・中区・南区・港南区・戸塚区・泉区、他の沿線は田園都市線・東横線・グリーンラインの沿線ガイド、一覧は対応エリアをご覧ください。
ブルーライン沿線の遺品整理・生前整理のご相談
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このページの監修: 株式会社ノース・ポール(医師が経営する遺品整理・生前整理の会社/有資格スタッフが対応)。歴史の記述は横浜市交通局の公開資料などに基づいています。
